2005年04月29日

〔ドニー・ダーコ〕

doniiedarko.jpg

監督・脚本:リチャード・ケリー
製作総指揮:ドリュー・バリモア
出演・ジェイク・ギレンホール、ジェナ・マローン、メアリ・マクドネル
    キャサリン・ロス、パトリック・スウェイジ、ノア・ワイリー
    ドリュー・バリモア

 2001年のサンダンス映画祭で話題を集めた〔ドニー・ダーコ〕を
今日は紹介します。予告編を鵜呑みにすると期待はずれな感じがす
ると思うので、この映画は主人公と自分自身を重ね合わせて観るの
が一番良いと思われます。


 16歳のドニー・ダーコ(ジェイク・ギレンホール)は精神を患い
気味の高校生。精神科医のサマンサ先生(キャサリン・ロス)に
いつも診てもらってます。今は1988年の10月2日でドニーはどこか
らか聞こえた声を頼りにゴルフ場へ向かいます。そこには大きな
銀色のウサギがいました。なんと、世界があと28日と6時間42分12秒
で終わるというのです。そしてその頃、彼の家では飛行機のエンジン
が落下するという大事故に巻き込まれていたのでした。もし彼が家に
いたら彼は間違いなくあの世行きだったでしょう。エンジンは彼の部
屋を直撃したのですから…。

 学校にかわいい転校生グレッチェン・ロス(ジェナ・マローン)
が来ます。ケアリン・ポメロイ先生(ドリュー・バリモア)は彼女
に『一番かわいいと思う男子の隣に座っていいわよ』と言います。
グレッチェンはドニーの隣の席に。彼らはお互い惹かれあうこと
があって、付き合うことになります。

 やはり精神が安定しないドニー。銀色のウサギ〔フランク〕の
命令によって学校の水道管を壊したり、自己啓発セラピストであ
るジム・カニンガム(パトリック・スウェイジ)の家に火をつけ
たり、だんだんと行動が破壊的になっていきます。ウサギの言う
世界の終わりまでもうあまり時間が無いけど、タイムトラベルと
かグレッチェンのこととかまだまだ知りたいこと、やりたいこと
だらけのドニー。彼を思いやる母(メアリ・マクドネル)、父(
ホームズ・オズボーン)のことはほとんど頭に浮かばないんです。

 彼にとって大切なもの。それを守るために旅に出よう。
始まりは終わり。終わりは始まり。世界は彼だけのもので、それ
こそが世界なんだ。それは誰にとっても同じ…。みんな世界を持
っているのです…。


 単純なSF映画ではないですこれ。激しく悩みましたが以下ネタバレ
なことを書くので未見の方はここまでにして下さい。すみません。

ドニーダーコ〕のラストでドニーグレッチェンを失います。
彼が冒頭の事故で生き延びたがために不幸になる人にはグレッチェン
の他にもクビになったポメロイ先生やドニーに撃たれて殺された銀色
ウサギ
の中身の顔である普通の青年(ジェームズ・デュヴァル)など
がいて、この映画は一つの命の存在から一つの命の終わりが生まれる、
地球という星に生まれた私たちが毎日繰り返している当たり前のことを
述べていると考えられます。DVDのインタヴューで監督・脚本を務めた
リチャード・ケリーが日本の若者へ向けたメッセージを送るのですが、
彼が伝えたかったことはより難解な形で今回この〔ドニー・ダーコ〕に
集約されており、全てがメッセージであるとも考えられるとPONQは思います。
お話の結末は観る人によって解釈の違うと思いますが大方二つの意見
あるのではないのでしょうか。

1つはラストでドニーが死んでしまうのが現実で、それまでは死んだ瞬間
に彼が見ていた(頭の中で考えていた)妄想という説。有力ですね。銀色
ウサギも彼の妄想の産物と考えてOK。監督のメッセージも伝わります。
2つめは全てが現実で、生き延びたドニーが自身の命が助かったため知った
周囲の人の不幸、主にグレッチェンの死に悲観し、過去にタイムトラベル
して今度は自らエンジンの下敷きになるという説。銀色ウサギは彼がある
一定の精神状態(安定していないのに一定(笑))に陥ったときに発現す
る能力で、少し先の未来が見える彼自身の力の現れ。この説でも監督の意図
するものは伝わってきます。
 
 つまり、〔ドニー・ダーコ〕はお話の解釈は幾通りかあっても、
メッセージは一つということです。いや、実際は一つではないの
ですが大きくまとめると『プラス性』か『マイナス性』かという
ことだと思います。多分『プラス性』の方ですね。その『プラス
の部分を捉えるために頭を使いました。実に面白い、感動なんて
してしまうかもしれない要素を含んだ〔ドニー・ダーコ〕。
これを観たからか、人生における選択の1つがその後の100を生み、
1000を殺している
…。生きるってそんなことの繰り返しのような
気がしてならないのです。

 今いる環境。今ある状況。その中で知り合えた人。きっと『何かの縁
という言葉にはたくさんの見えない点があって、それらが線を作って出来
た、偶然の上の必然なのかもしれません。なんとなくですが、もっと周り
を大事にしようなんて思いました。


jenamalone.jpg

 〔海辺の家〕にも出ていたジェナ・マローンです↑
結構好みなんですよ。何でも私生活も映画のように波乱万丈
みたいで、まぁ、細かいことは伏せますが、数々の経験
を活かし、これからもっと大きくなる女優さんだと思うのです。
まだ若い。21歳だとか☆

scheve.jpg

昨日銀座を歩いてたらキレキレな名前のお店を発見。
まぁ、PONQ自身のことでもあります。何だか自己啓発
されたような気がして写真撮りました。
ニックネーム PONQ at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月25日

〔海辺の家〕

lifeasahouse.jpg

監督:アーウィン・ウィンクラー
出演:ケヴィン・クライン、クリスティン・スコット・トーマス
    ヘイデン・クリステンセン、ジェイミー・シェリダン
    サム・ロバーズ、スコット・バクラ、ジェナ・マローン

 とてもメジャーな映画ですよね、〔海辺の家〕。
原題は〔Life as a House〕。久々に観てこの映画
の良さを再確認しました。働くようになったからかな…。


 ジョージ・モンロー(ケヴィン・クライン)は、建築デザイナーの42歳。
彼には既に別の人と再婚している元妻のロビン(クリスティン・スコット
・トーマス)と、16歳になる反抗期の息子サム(ヘイデン・クリステンセン)
がいるが、仲は悪く別居していた。そしてある日、ジョージは仕事をクビに
なり、病気で余命4カ月と宣告されてしまう。残り少ない時間で失った父子
の絆を取り戻そうと必死のジョージは、今の家を建て直す宣言をする。
サムは夏を父親と過ごすことに渋々同意。サムの心の支えは、ジョージ
の家の向かいに住む娘アリッサ(ジーナ・マローン)で、彼らは同じシャワー
を浴びたり同じベッドで寝たり、次第に恋人のように…。
一方、ジョージの病状は悪化の一途を辿る。死期が迫る彼には家を建て直す
もう一つの理由があった……。


 家族の絆を病気をきっかけに取り戻していく映画は何本かあります。
この映画は美しい海に映える夕日が印象深く、綺麗な映像の多さに心が
洗われました。そして何よりも美しいのは絆を取り戻すこと以上にジョ
ージが真に成し遂げたかったこと
です。ラストシーンが来るまでどの場
面でもウルウル来ることはなかったのですが、最後のシーンで涙が“ぶわ
っと止まらなくなってしまいました。人は死ぬ前に、例え自分自身のこと
でなくてもやり残したことがあるなら、その思いが強いなら、必ず自分の
手で叶えてみたいと思うはず。自分にもそういう瞬間が来るのですかね。
様々なことを考えさせてくれた素敵な映画〔海辺の家〕。家族を持ってい
るお父さん。これから持とうとしている男性。女性の方も是非一度観てみ
て下さい。人生という壮大なテーマにおける何かが得られるはずです。

本日事故に遭われ、亡くなられた方のご冥福をお祈りします
ニックネーム PONQ at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月24日

〔ドリームキャッチャー〕

dreamcatcher.jpg

監督:ローレンス・カスダン
出演:モーガン・フリーマン、トーマス・ジェーン、ジェイソン・リー
    ダミアン・ルイス、ティモシー・オリファント、トム・サイズモア

 スティーヴン・キング原作の映像化作品〔ドリームキャッチャー〕。
映画の予告編ではある4人の青年が雪山に赴き、逃げ惑う動物を目の当
たりにするところまでが描かれており、なかなか臨場感がありました。
是非映画館で観たいと思っていましたが、公開からしばらくして聞こえ
てくる“クソ映画”の噂。本当に〔ドリームキャッチャー〕は“クソ映画
なのか?週末を使って検証することにしました。


 精神分析医ヘンリー(トーマス・ジェーン)、大学助教授ジョーンジー
(ダミアン・ルイス)、大工のビーヴァー(ジェイソン・リー)、車の
セールスをするピート(ティモシー・オリファント)の4人は、年に一度
山小屋で共に過ごす恒例の休暇を楽しみにしています。彼らは共に少年時
代を過ごした二十数年来の友人同士で、ダディッツといういじめられ少年
を助けたことからお互いの絆をより深いものにしました。そして時が経ちます。
20年後、彼らは恒例の休暇で山小屋に。しんしんと雪が降り積もる中、森
の動物達がものすごい勢いで山を下り始めます。軍関係のものと思われる
ヘリコプターも上空に姿を現します。先程、森の中で助けた老人の顔にも
あった赤色の斑点が逃げ惑う動物達にも見られ、ジョーンジーたちはこの
山で何かが起き始めていることを悟るのですが、時は既に遅かったのでした…。


 この映画は『何だ、何なんだ?』というドキドキの心情に浸る
前半部分と、『うわぁ、早く終われよぉ』という後半部分に別れ
ます。結果的に申し上げるとこの〔ドリームキャッチャー〕、
残念なほど出来の良い“クソ映画”です。導入部分の緊張感が良
いだけに、とても残念なのです。この映画には“○○○○○”
出てくるのですが、こいつが出てくるまでは一流なのですよ。
“○○○○○”がイキナリ出てきて、“○○○○○”と25年間
戦い続けてきたとかいうカーティス大佐役のモーガン・フリーマン
が出てきてしまう辺りはもうついていけず、ホラーとして楽しもう
という試みは破壊されてしまいます。コメディですね、ハイ。
カーティス大佐指示の下、“○○○○○”の乗り物を攻撃するシーン
なんて、合成が上手く行われており、アクションものとしてはとても
ハイレベルなのでしょうが、如何せんストーリー展開上に無理がある
アメリカ人にはウケるかもしれないけれど、日本人には難しいです。
スティーヴン・スピルバークですら、直接的なのは〔E.T〕くらい。
今度の〔宇宙戦争〕ではモロだと思いますが、あれも予告編では
“○○○○○”の姿は映らず、〔ドリームキャッチャー〕と同じ
匂いがします。

 はぁ、何でこんな映画にしてしまったんだ。ジョーンジーたち
4人の青年はスティーヴン・キング原作の映画〔スタンド・バイ・ミー
の彼らと同じように親しみやすい過去を持っていますし、彼らの良さを
もっとだして欲しかったなぁ。CG技術は超一流でもそれだけで良い映画
は作れないです。あぁ、勿体ない。グロテスクなものが好きで、みんな
でワイワイ観たい方には最高にオススメなんですけどね。今まで数々の
“○○○○○”ものを観て、たくさんのB級作品と出会いましたが、
ドリームキャッチャー〕はその中でも最下層の部分に位置づけられます。
二度と観ないでしょう
ニックネーム PONQ at 16:12| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画

2005年04月17日

〔ミッシング 〕

missing.jpg

監督:ウォルター・クレンハード
出演:ハリー・ハムリン、スーザン・デイ、ジェレミー・レリオット

 久々にこの映像レビューのコンセプトに見合った作品の登場だよ☆
B級サスペンス調に仕上がった2001年のアメリカ映画ミッシング〕です。
ミッシング〕と言ってもロン・ハワード作品・ケイト・ブランシェット
&トミー・リー・ジョーンズ主演
の方ではありません。日本未公開のレア
な方
です。ではあらすじです。


 ヘンリー一家は休みを利用して家族5人で砂漠に来ていました。
息子が廃墟を撮影したいと言い出したことから全ては始まります。
ラスベガスとL.A.を結ぶモハヴェ砂漠を訪れた彼らは、地図にも
載っていないゴーストタウンに迷い込んでしまうのです。ビデオ
カメラを見つけたヘンリー一家は残されたテープに映った映像を
見て愕然とします。そこには過去にこの地を訪れた人たちが何か
に脅え、一人一人姿を消していく様でした。あぁ、怖い!
乗ってきた車もエンジンが故障し、仕方なく一夜をゴーストタウン
で過ごすことに。しかし、朝起きたら車ごとなくなっていたのです。
近くの町まで歩いていくヘンリーとイーサン。残された家族はただ
彼らの帰りを待ちます。ヘンリーは先に丘に登ったイーサンを見失い、
残された奥さんはトイレを探すがてら、地下の坑道に床ごと落下し、
双方散々な目に合います。地下には何やら人間ではない何かが息を
潜めているようでした。

帰ってきたヘンリー。しかし、イーサンの姿はありません。何とか
近くの町の警察に捜索を依頼しますが、この町の人もそういやどこか変。
独房にいた男がヘンリーに話しかけます。『自分の見たものを信じろ』
と。ヘンリーたちが居たとされるウィンバーという町は世間では存在
しないことになっていますが、ヘンリーは確かにその廃墟の町に居た
のです。砂漠で彷徨っているときに中性子爆弾の実験が行われた記念碑
も見ました。独房の男はさらに言います。『あの廃墟には何かいる。
ひとつの説は中性子爆弾の実験に反対して、坑道で暮らした人たちの子孫。
彼らの姿は放射能で汚染されてしまい化け物だ。そしてふたつめの説は
宇宙人。俺は見たんだよ、ウチュージンを!!
 とりあえず、脱出を試みるヘンリー一家。そんなときイーサンが無事
に見つかったという知らせが来ます…。あとちょっとだ、ヘンリー。



全米で実際に起こった未解決事件を基に映像化されたサスペンスミステリー

、だそうです。それにしてももう少し具体的な怪物ちゃんなど出てきて
も良かったのになぁ。この映画92分ほどの長さなんですが、85分くらい
までは結構面白いのです。カメラワークもぶれるところもありますが、
頑張っているのです。特にお墓のシーンで〔墓地〕と書かれた看板を
ローアングルで天空に向かって撮り上げるところは『へぇ、なるへそ〜
って思いました。砂漠も綺麗に撮れていました。映像技術は高度なのに
ストーリーが単調だから出し切ることが出来なくて勿体ない印象を受け
ます。もう少しお話にテンポを付けて魅せるシーンを増やした方が良か
ったかもです。例え、↑のコンセプトだとしてもこれじゃあ、ドキュメント
をしっかり作ったほうが恐怖感が伝わります。もうちょっとで名作にな
ったかもしれない〔ミッシング〕。監督は…ふむふむ、
ウォルター・クレンハードさんか。あ。〔ホーンティング〕の人かぁ。
納得納得。この出来に納得。そして、またやられた感が増幅です。悪い意味で。
お金を払って観る価値があるか分かりませんが、こういう分野に目が無い人は
夏の夜のどうしようもなく怠惰なときにご覧になって下さい。
砂漠の暑さを体現出来るかもしれません。
ニックネーム PONQ at 23:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月12日

〔ヴィレッジ〕

village.jpg

監督:M・ナイト・シャマラン
出演:エイドリアン・ブロディ、ウィリアム・ハート、ブライス・ダラス・ハワード
    ホアキン・フェニックス、シガニー・ウィーバー

 〔翼のない天使〕、〔シックス・センス〕、〔アンブレイカブル〕、
サイン〕…。脚本家でもあるM・ナイト・シャマランが作り上げた
作品はいつもどんな時もハリウッドを湧かせます。数ある映画の中でも
シックス・センス〕は完璧な脚本であり、これを超えるものは多分
ユージュアル・サスペクツ〕ぐらいだとPONQは思います。幽霊の見え
てしまう少年と彼を見守る医師というありきたりな人物設定であれだけ
のムーブメントを起こしました。脚本力という力があるなら彼は世界で
5本の指に入るでしょう。ところが、その後の作品があまりパッとしません。
2004年。満を持して彼の作品〔ヴィレッジ〕が公開されました。


 1897年、ペンシルヴェニア州。深い森に囲まれ、外の世界から
完全に孤立したひとつの小さな村があった。村人は大きな家族の
ように強い絆で結ばれ、ユートピアのような理想の共同体を築い
ている。この村には昔から奇妙な3つの掟が存在し、人々はそれを
忠実に守ってきた。
    −禁断の森を越えてはならない−
しかし、掟を破るとどうなるかは、誰も知らなかった。そんなある日、
盲目の少女アイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)の最愛の恋人
ルシアス(ホアキン・フェニックス)が、少し知恵の足りないノア
(エイドリアン・ブロディ)に刺され大ケガを負ってしまう。ノアは
ずっと想い続けてきたアイヴィーが離れていくことに耐えられなか
ったのだ。アイヴィーはルシアスの命を救うため、村の外に出るこ
とを決意する。しかし、彼女が掟を破り森に足を踏み入れたとき、
恐ろしい真実が明らかとなるのだった…。


 名も無い普通の監督の作品ならこれはウケたでしょう。しかし、
彼はM・ナイト・シャマランです。こんな作品を作っちゃダメだ!
っと言っても自分は満足できました。ホラー作品として捉えれば
そこそこ怖い。〔シックス・センス〕のときから感じていました
が、シャマラン作品はとても怖い幽霊超能力者宇宙人、と
扱う対象を描くとき。主人公達が恐怖を感じるときの描写。後々
まで記憶に残る怖いシーンの演出の腕はピカイチだと思います。
この映画に出てくる村の近くには森があります。禁断の森です。
そこには人間ではない何かが住んでおり彼らとの協定を守ること
で村は平和を保ってきました。ところが、その協定が破られ、人
間とは違うその何かが村に迫ります…。実はもうこの辺りでオチ
が分かってしまいました
。シャマラン監督という人は作品に必ず
オチを付けます。人々が予想もしないようなオチを…。ですが、
サイン〕で少し方向性を変えたのでしょうか?もう驚けません
商業的になってしまったことが彼のレベルを大きく下げています。
ハリウッドでヒットするやり方が分かった』というようなこと
を以前話していた彼ですが、少々残念な方向に向かっているよう
です。

シャマランにはシャマランしか作れないものがあるはずだと今でも
PONQは信じています。〔シックス・センス〕の感動をやはり忘れら
れません。〔アンブレイカル〕の謎解きが見事解けませんでした。
オチを知っていてもまた観たいと思う作品には彼の魂が篭ってました。
きっと次の作品もあるでしょう。今度こそ、とやはり期待して観ます。
彼がどんな状態でも彼の作品には優しさがあるからこれからも人々を
惹き続けるでしょう。PONQも惹きつけられていきます。


 アイヴィー役のブライス・ダラス・ハワードは映画監督で名匠
と呼び声の高いロン・ハワードの娘です。〔アポロ13〕や〔バック・
ドラフト
〕、最近ではFOXの人気シリーズ〔24〕の製作にも携わって
いるようで、まだまだ健在な人ですね。娘さん、良い演技してたなぁ。

娘さんと言えばこの人↓

SofiaCoppola.jpg

誰だか分かります?…そう、ソフィア・コッポラです。
ゴッド・ファーザー〕をはじめ、多くの愛される映画を
監督してきた名匠フランシス・フォード・コッポラ監督
の娘です。〔ヴァージン・スーサイズ〕や〔ロスト・イン・
トランスレーション
〕などを監督をしています、とても
残念なことにクエンティン・タランティーノと付き合って
るんだとか。昔はPV監督や映画監督を務めるスパイク・ジョー
ンズ
結婚していたみたいです。ク、クソー、こんなにかわ
いいのに…。幸せになって欲しいです。そんな彼女は8年程前
The Chemical BrothersElectrobankという曲のPVでレオタード
姿で新体操してました。う〜ん、かなり好み。癒されるなぁ。

決して親の七光りではない上記の女性達。これからも輝いて
ほしいです、と強引にまとめてみる。
ニックネーム PONQ at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月10日

〔エグゼクティブ・デシジョン〕

executivedecision.jpg

監督:スチュワート・ベアード
出演:スティーブン・セガール、カート・ラッセル、ハル・ベリー
    ジョン・レグイザモ、オリヴァー・プラット、ジョー・モートン
    デイヴィッド・スーシェ、J・T・ウォルシュ

 2001年に〔チョコレ−ト〕で黒人女性として初めてアカデミー賞
主演女優賞
を受賞したハル・ベリーやテレビドラマ名探偵ポワロ
のポワロ役で有名なデイヴィッド・スーシェ、〔沈黙シリーズ(〔沈黙
の戦艦
〕の正式な続編は〔暴走特急〕)〕で誰にも負けない強い男を
演じ続けるスティーブン・セガールなど、考えてみれば超豪華キャスト
で送る〔エグゼクティブ・デシジョン〕。1996年の作品で原題も同じ
Executive Decision〕。


 ワシントンDC行きの747型ジャンボ・ジェット機がハイジャック
された。テロリストの主犯格ハッサン(デイヴィッド・スーシェ)は
先日、イギリスで逮捕された組織のリーダーの釈放を要求する。
緊急会議の席上、米陸軍情報部顧問のデイヴィッド・グラント博士
(カート・ラッセル)は「世界一殺傷力の強いソ連製の毒ガスDZ-5を
盗んだ彼らは、ワシントン攻撃を狙っている」と、驚くべき仮説を
立てる。3ケ月前、彼の計画立案で、オースティン・トラヴィス中佐
(スティーヴン・セガール)の率いる米陸軍テロ対策特殊部隊がトリ
エステ郊外で毒ガス奪回作戦を決行したが、失敗に終わっていた。
大統領を中心とした危機対処委員会は、グラントの仮説を無視して
ジャンボ機をワシントンに着陸させ、地上4千万人の命を危険にさら
すか、それとも米空域に入る前に同機を爆破し、400名の乗客を犠牲
にすべきか、苦しい選択を迫られる。答えが出ないままトラヴィスは
まだ実験段階にある空中輸送機を大西洋上8000mの地点でジャンボ機と
ドッキングさせ、秘密裡に特殊部隊のメンバーを機内に送り込むことを
提案する。作戦は認められ、トラヴィスはラット(ジョン・レグイザモ)、
キャピー(ジョー・モートン)、ルーイ(B・D・ウォン)、ベイカーの腹心
の部下たちに加え、全く実戦経験のないグラントを選ぶ。彼は戸惑う間
もなく、輸送機を設計したケイヒル(オリヴァー・プラット)を加えた
メンバーと共に、輸送機に乗り込んだ。途中、グラントとトラヴィス
は3ケ月前の作戦のことで反目しあい、緊張した空気は部下たちにも伝わる。
輸送機は無事、ジャンボ機との接続に成功し、メンバーは次々と乗り込
んでいく。ところが、激しい乱気流が発生し、両機とも大破しかねない
危機が彼らを襲う。究極の決断の後、ジャンボ機に乗り込んだメンバー
は今まで体験したことの無い不安を抱えたままミッションに挑んでいく…。


 〔コン・エアー〕、〔エアフォースワン〕など、エアハイジャックもの
映画は数多くありますが、この〔エグゼクティブ・デシジョン〕はその
中でも超1級品の出来です。脚本が良いからストーリーに緊張感があります。
乗っ取られたジャンボ機に客を装い潜む敵と、隠れながら進む作戦部隊。
手に汗握る
とはまさにこのことです。輸送機とジャンボ機のドッキング
シーンから終わりまでは全く気が抜けませんでした。日本人に馴染みのある
キャストの扱われ方が後の展開に大きなリズムを生むのですが、そこがかな
りこの作品のミソであり、エンターテインメントの要素なのです(日本人にとって)。
観る者に『あ〜ぁ、どうなるんだろ、この後…』と思わせ、作戦部隊と共に
不安な気分になります。そして、敵役も〔名探偵ポワロ〕でポワロを演じる
デイヴィッド・スーシェが恐ろしい言葉を吐いていたり、ハル・ベリー
清楚で綺麗だったりと、この映画を観る価値は大いにあると思うのです。
あまり期待しないで観る。これはいい映画と出会う鉄則なのかもしれません。
いまだに高校時代の友人とアクション映画を語るときは〔エグゼクティブ…〕
が最初に来ます。残念なのはデイヴィッド・グラント博士役がカート・ラッセル
だったこと。博士なのにあんな筋肉質な男はいません。博士役がひょろひょろ
エドワード・ノートンみたいな顔をした頼りない男だったらこの映画の評価
ももっと上がるんですけどね。しかし、この映画はオススメです☆
ニックネーム PONQ at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

〔息子の部屋〕

sonsroom.jpg

監督:ナンニ・モレッティ
出演:ナンニ・モレッティ、ラウラ・モランテ、ジャスミン・トリンカ
    ジュゼッペ・サンフェリーチェ、シルヴィオ・オルランド

 ナンニ・モレッティが監督・脚本・主演を務めたイタリア映画
息子の部屋〕。2001年のカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞
しているため、かなり知名度の高い映画ですが、公開時に映画館へ
足を運ばなかった人はなかなか目にする機会が無いと思うのでご
紹介したいと思います。PONQもレンタルで観ました。


 イタリアの港町。精神科医ジョヴァンニ(ナンニ・モレッティ)
の息子、アンドレア(ジュゼッペ・サンフェリーチェ)がダイビング
で潜水中に事故死した。幸せだった家庭はジョヴァンニと妻パオラ
(ラウラ・モランテ)のすれ違い、娘イレーネ(ジャスミン・トリンカ)
の失恋で崩れ始める。そんなある日、亡きアンドレアあてにガール
フレンドであったアリアンナ(ソフィア・ヴィジリア)からの手紙が
舞い込み、やがて彼女が突然訪ねてくる。ジョヴァンニは、アンド
レアが彼女に送ったという数枚の写真を見せられる。そこには自分
の部屋で笑っている息子の姿が写っていた。ジョヴァンニたち家族
は自分たちの知らない息子の姿を想うことから、やがて家族という
深い絆を取り戻していく…。


 あらすじは最近多用のgooです。このあらすじを読むとストーリー
にはジョヴァンニたちの感情の変化と共に起伏があるような印象
受けますが、アンドレアの死をはじめ、起こる出来事はどちらかと
いうと淡々と描かれています。ですので、映画自体に感情移入でき
ないだとかで最初から観る気が失せてしまうエアポケットにはまる
可能性があります。そう感じる部分が踏ん張り所であり、この作品
がこれからも心に留まる作品に成り得るかどうかの境目だと思うのです。
徐々に徐々にこの淡々とさが観る者を引き込んでいきます。

 〔息子の部屋〕は普段そこに居ることが当たり前である家族の一員
を失った家族が、絶望し、苦悩し、そして再生へ向けて歩みだす過程
を描いています。正直、最初は息子の死が悲しめるほどのエピソード
も少なく、《リアリティに欠ける》なんて生意気なことを感じました。
しかし、お話が進むに連れてこの物語は世界中のどの家庭にも起こり
得る家族の日常を描いてる映画なんだと気が付きました。生きている
ことが日常なら、人間である限り必ず訪れる死も日常の風景なのです。
それが突然、不幸という形で訪れたため、家族は今まで味わったこと
の無い苦しみを享受することになるのです。親より先に子供が逝く…。
こんな不幸なことは無いでしょう。精神分析医であるジョヴァンニを
はじめ、残された家族は苦しみと葛藤します。息子のガール・フレンド
の登場は再生への大きなキッカケとなりますが、この家族の傷を少し
癒したに過ぎません。あの幸せの日々はもう帰ってこないのです…。

 映画が終わり、考えました。とにかく観て良かったと。普通であること
がどれだけ幸せであるか
分かったような気がしたんです。劇的な展開の映
画だったら、その部分だけに感情的になって気づかなかったかもしれません。
そして、漠然とですが思うことがありました。

人はいつも誰かのために生きているのかもしれない

生まれて死ぬまでに人はいつの時も誰かのことを考えて生きている
んじゃないかなぁと思います。大人になるまでの教育過程では自分
と友人や仲間を、結婚し家族が出来たら家族と自分を。段々と考え
る相手は変わっていき、その変化も自分の変化の一部となる…。
う〜ん、固いな。時の経過と共に環境が変わるからかな。PONQの場合、
その誰かは〔守りたい〕と思える人である気がしますね。一人や二
人じゃないことの方が多いかもしれません。誰かのことを考えるか
ら自分は生きていける…。一匹狼の頃には思いも付かなかった考え
に支配されていますが、とても心地良いときもあります。いつもで
はないですけどね。自分一人だけのために何かをやらなくてはいけ
ないときもあるんですが、今度は以前と違ってうまく自身に全力を
注げないことがあり、もう一歩自分のために進歩しないといけない
なぁと良く思います。このままだと重度の共依存になっちゃうよ
なぁ。ボランティアをやらないのは戻って来られなくなると知って
いるからだったりもします(笑)まぁ、自覚症状があるから大丈夫
でしょう。これから1年くらいは自己中心的に、貪欲に、エゴに、
生きてみようと思います。勉強したり、自分の物を買ったり、学生
時代に思い切り出来なかったそんな普通のことをしてみたいな。

 また、日記調になっちゃたよ。暗くないよ、暗くなーい!
人生の一瞬くらいまともなことを考えてもいいはずですよね?
息子の部屋〕はそんなキッカケを作ってくれました。
どうもありがとう☆次は気を抜き、アクション大作の紹介です
ニックネーム PONQ at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月09日

〔15ミニッツ〕

15minutes.jpg

監督:ジョン・ハーツフェルド
出演:エドワード・バーンズ、ロバート・デニーロ、ケルシー・グラマー、
    エイヴリー・ブルックス、メリーナ・カナカレデス、カレル・ローデン

 2001年のアメリカ映画、〔15ミニッツ〕を今日は紹介します。
「人は誰でも、その生涯の中で15分間は有名になれる」
1960年代ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホールの言葉
はこの映画の全てを表現した言葉です。
キャストは〔プライベート・ライアン〕で有名なエドワード・バーンズ
太ったり痩せたり、禿げたりと役作りにおける肉体改造を極め、演技でも
アカデミー賞主演・助演男優賞の受賞経験のある世界の大御所、ロバート
・デニーロ
とかなり豪華です。チョイ役でシャーリズ・セロンも出ています。
華がありすぎてその美しさに見惚れ、思わず映画を脱線したPONQははしたない
男です。


 殺人課のエディ・フレミング(ロバート・デ・ニーロ)は、ニューヨーク
で知らない者はまずいない有名刑事。ニュース番組『トップ・ストーリー』
のアンカーマン、ロバート・ホーキンス(ケルシー・グラマー)などは、彼の
人気を利用して視聴率を稼いできたほどだ。そんなある時、チェコ人エミル
(カレル・ローデン)とロシア人ウルグ(オレッグ・タクタロフ)の2人組による、
アメリカのメディアと法律に挑戦するような殺人事件が起こる。彼らは、
自分たちの殺人を目撃した女ダフネ(ヴェラ・ファミーガ)を探していた。
エディは、捜査に同行したいという消防局の若手放火捜査員ジョーディ
(エドワード・バーンズ)と共に、ダフネをかくまいつつ、2人組を追い始める。
ところが、そんな彼らに最悪に事態が起ころうとしていた…。


 あらすじはgooから頂きました。しかし、まだ決して見ないで下さい。
この映画の残念なところはまず広報面です。ストーリーの核を予告編で
、キャッチコピーで表現してしまうことで、映画館で観る楽しみの多く
を削いでしまったと思います。もし、この映画の存在もタイトルも聞い
たことが無い人はとりあえずビデオ屋さんに行ってパッケージの裏も見
ず、カゴに入れてレンタル手続きをして下さい(笑)
〔15ミニッツ〕ではテレビを中心としたメディアに対するメッセージが
込められています。人々が求める過激な話題をメディアはあらゆる手法
を用いて調達しなくてはいけません。それはメディアに課せられた使命
であるため彼らはそのことに疑問を覚えることなく、どんな内容のネタ
でも視聴率のための材料に使います。それがモラルの無い近親間の恋愛
や殺人犯の言葉や低下した風俗の話題でも…。だから、人々の注目を集
める人物の登場は彼らにとって格好の原材料が飛び込んできたようなも
のなのです。今回の人物はロバート・デニーロ扮する人気刑事エディ。
彼を補佐するエドワード・バーンズ扮するジョーディは次第に打ち解け
ていきコンビとなります。このエドワード・バーンズ、実は映画監督と
して注目を浴びたことで俳優の世界に飛び込みました。ニューヨークの
ハンター大学で映画を専攻し、テレビのニュース・スタッフを務めてい
たこともあるようです。そして、監督・製作・脚本・主演をこなした映
画、〔マクマレン兄弟〕で先日紹介したサンダンス映画祭グランプリを
1996年に獲得します。イケメンで演技も監督業もこなすバーンズはPONQ
の大好きな俳優さんです。

 この映画の残念な部分、それは〔音楽〕です。〔15ミニッツ〕の舞台
はニューヨーク。アンソニー・マリネッリが担当する音楽はシャレた心
地良いものなんですが、この映画には合わないとPONQは感じました。
伝えるべき大きなテーマをこの音楽が壊してしまっているように見受け
られます。できればサスペンス調に段々、そしてズンズン来る不安を煽
る音楽をBGMに観れば、テーマの大きいアクション映画という印象は陰を
潜めたかもしれません。まぁ、監督の意向ですから仕方ないですね。
この音楽の方が良いという人も多いと思います。是非観て確認してみて
下さい。何も考えずに観るか、それとも〔メディアとは?〕を考えるか。
この映画1本であなたの人生も変わるかもしれません。


  sakura.jpg

桜です。咲くまで大分時間がかかりましたが、散るのは早いですね。
来週にはもう葉桜になってしまうでしょう。毎日、昼食を桜を見なが
ら食べたり、夜は桜に木の下でビールを飲みつつ花見をしたので今年
は桜を満喫できた春を過ごしました☆
ニックネーム PONQ at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月05日

〔ラストデイズ〕

lastdays.jpg

監督:ジョン・ターレスキー
出演:パトリック・マルドゥーン、ロイ・シャイダー、マイケル・ビーン
    リック・ヤング、マリア・コンチータ・アロンゾ

 さて、B級アクションパニック映画の紹介です。時は現代。米中戦争
の危機をアメリカ大統領のシークレットサービスの視点から描いた映画、
〔ラストデイズ〕です。まぁ、シークレットサービスの視点で描かれる
のは序盤だけなのですが…。原題は〔Chain of Command〕。


 米大統領ジャック・ケイヒル(ロイ・シャイダー)は選挙戦で受けた
失地回復のため、中国と台湾の軍事介入を試みる。サミット2日前、
核兵器を操るコントローラーが格納された、通称『フットボール』と
呼ばれるブリーフケースと精鋭なシークレットサービスを伴って台湾入
りする。しかし、仲介役のケン・ファン(リック・ヤング)は同盟して
いる台湾の将軍と、この機会に中国の支配権を握る計画を立てていた。
ファンの護衛たちは武力で『フットボール』を奪い、核ミサイルの照準
を北京に合わせ投下。ただ一人生き残ったシークレットサービスのマイク
(パトリック・マルドゥーン)の健闘むなしく、中国主席はワシントン
に報復ミサイルを打ち込む。ファンの思惑どおり、米中核戦争の火ぶた
は切って落とされた!


 どうです、ネタみたいなストーリーでしょ(笑)この映画は何かを伝
えようとしている類いのものではありません。規模の大きい低予算アク
ション映画だと思って観て下さい。B級の匂いがプンプンするのに何故か
出演俳優は有名どころが多いのです。〔ジョーズ〕で1,2に出演しサメと
激闘したロイ・シャイダー。〔ターミネーター〕・〔ザ・ロック〕で存在
感を示したマイケル・ビーン。人間VS昆虫だけでは語れない〔スターシッ
プ・トゥルーパーズ〕やPONQ的駄作賞No.1に輝いた〔アライバル2〕の
パトリック・マルドゥーンなどが出ています。マイケル・ビーンは家族
をケン・ファンの手下に捉えられ、泣く泣く彼らに従うことになってし
まったシークレット・サービスを演じており、結構な名演技で臨場感が
湧きました。でも、主人公はマルドゥーン演じるマイク。…うん、結果
的にはダメダメ男でした。何一つ達成できないまま映画は終わります。

 ストーリー展開は良くも悪くも緊張感があり、船内での銃撃シーンなど
は楽しめたなと思います。ただ、ロイ・シャイダー演じる大統領がどうし
ようもないエロじいさんだったり、核兵器コントロールシステム〔フット
ボール〕の存在とシークレットサービスの関係が掘り下げていられなかっ
たりと、後々に効いては来ない設定を作ったり、効かせられるものを無駄
にしたりと、ちょっともったいないなぁと要所要所で感じさせてくれます。
〔フットボール〕を生かすなら、短い時間内にシークレットサービス全員
に親しみが湧くようなエピソードを作り、序盤の〔大統領不倫シーン〕など
は省くべきだったのでは…。これから起こり得る戦争をテーマに選び、グ
ループで大統領の命よりも重要な〔フットボール〕を守るという設定はな
かなか凝ったものだし、面白いものだけにただのアクション映画で終わって
しまったことがとても残念。パトリック・マルドゥーンは〔アライバル2〕
に続き、またも欠陥映画でメインを張ってしまったのでした…。

 〔ラストデイズ〕、オススメできません。ただし、期待を持って映画を
観なければ、まぁまぁの満足度が得られます。戦争について深く考えたい
人やシュミレートしたい人は〔エンド・オブ・ザ・ワールド〕の方をご覧
下さい。

でも、このB級感がたまに良かったりするんですよねぇ〜
ニックネーム PONQ at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月04日

〔やかまし村の子どもたち〕

yamakashi.jpg

監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リンダ・ベルイストレム、アンナ・サリーン

 いやぁ、深夜映画っていいですね〜☆あの時間帯を支配する虚脱感
を見事に癒しで打破してくれる映画が一昨日テレビ朝日で放映してま
した。〔ショコラ〕や〔サイダーハウス・ルール〕、〔ギルバート・
グレイプ〕で有名なスウェーデン出身の監督、ラッセ・ハルストムの
〔やかまし村の子どもたち〕です。
原作は〔長靴下のピッピ〕やおてんば少女が主人公の〔ロッタちゃん〕
シリーズなどを書いたA・リンド・グレーンという人物。〔ロッタちゃ
ん〕は最初の作品だけ数年前に鑑賞した覚えがあります。


 スウェーデンの片田舎には3家族だけが暮らす村がありました。
ラッセ、ボッセ、オッレの男の子3人とリサ、アンナ、ブリッタ
の女の子3人はいつもお互いをからかったり、冗談を言い合った
り、毎日を楽しく明るく過ごします。時には干草の中で夜を明か
したり、柵を越えて遠出したりと自由気ままに大自然の中を駆け
たり、短い夏休みはどんどん過ぎていくのでした…。


 1986年に公開したちょっと古い映画ですが、全くそんなことは
関係無いです。北欧スウェーデンの自然が、無邪気で純粋な子供
たちが観る物を究極の癒しへといざないます。ストーリーはある
ようで無いようで…。オッレがよちよち歩きの妹とお母さんに頼
まれた靴を取りに行って、犬を貰うまでの過程や、リサとアンナ
がこれまたお母さんに頼まれた買い物をしに〔ソーセージの歌〕
を歌いながら行くさまは、もう何と言うか微笑ましすぎて新しい
快感に浸っているようです☆オッレの妹が可愛いんだ、これが!
よたよたとお兄ちゃんの後をついてきて…、そして、また、オッレ
が優しい。そんなオッレが欲しがる、怖いおじいさんが経営する靴屋
の番犬を貰えるように頼みに行くオッレのお父さんも愛情に溢れて
います。ストーリーに起伏は無く、ただただ、少年少女の日常を
映し出しているだけのムービーですが、批判・非難できる箇所は
ひとつもありません。PONQは美しい自然と子供たちの可愛さゆえに
次の日、朝から予定があるのに観続けてしまいました。でも、本当
に観られて良かったと思っています。日々を忙しく過ごしていると
気持ちに余裕が無くなって、ちょっとしたことで腹が立ち、ストレス
を溜め込んでしまう現代人。そんな、誰もが陥る状態からこの映画は
癒しの力で救ってくれるでしょう。確信を持ってそう言えます。
続編の〔やかまし村の春・夏・秋・冬〕も観なくては。
〔やかまし村の春・夏・秋・冬〕VHS、〔やかまし村の子どもたち〕は
DVDで出ているようなので見つけ次第購入したいと思います。
皆さんもお店で見かけたら是非観てください。
ニックネーム PONQ at 22:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月03日

〔ENGINEERS‐エンジニアズ‐〕

engineers.jpg

 久々に良いバンドを見つけました。でも、最近は異常に出費が多い
日々だったので中古屋に並ぶまで2週間ほど待っていたのです。結果、
未開封の新品を400円ほど安く購入できました☆まぁ、みみっちい話
ですね。そんなこんなで手に入れたCDはイギリス出身の4ピースバンド、
〔ENGINEERS〕の同名アルバム〔ENGINEERS〕です。今流行りのUKロック
シーンの中ではちょっと浮いた存在、というか楽曲の質が違います。
一般的な言葉で言えば《サイケデリック》な音楽を発信するバンドな
のです。《Shoegazer‐シューゲイザー‐》という1990年代の始め頃
にイギリスで起きた現象(轟音ギターのフィードバック・ノイズ、
夢幻的な世界観などを特徴とするネオ・サイケデリック・サウンド
のことを指す。ステージでギターを弾くスタイルが内向的で俯き加減
であることから、Shoe(靴)をgaze(凝視)する者、Shoegazerと呼ば
れるようになった…以上はてなダイアリー参照。)を受け、彼らの
サウンドは《New Gazer‐ニューゲイザー‐》と称されているそう。
まぁ、分かりやすいカテゴリ分けということでこの言葉を用いまし
たがあまり関係なく行きましょう。PONQはこの〔ENGINEERS〕の音を
聴いてフランス出身のエレポップ・バンド〔Tahiti 80〕を思い浮か
べました。〔ENGINEERS〕の曲調は暗過ぎず明る過ぎず、例えるなら
夜が明けていく朝焼けの中、コーヒー片手にビル街に佇んでいる、
そんな自分の背景に流れていそうな感じのものが多く、タヒチの明る
さとは決して結びつきません。しかし、不思議なことにタヒチの暗め
の楽曲(Wall Paper For the Soul等)が一瞬思い浮かんだのです。
他のレビューを見てもタヒチの名は上がってきてないので、ハイ、
PONQがおかしいということなのでしょう。ウケるように〔The Verve〕
が思い浮かんだってことにしておきます(実際、頭の片隅には彼らの
名前も薄く浮かんだ。)。

 たまには〔ENGINEERS〕のような静寂を味わいながら静かに過ごす
のも良いですね。心休まります。試聴できますので1度お試しあれ。
ENGINEERS/ENGINEERSとある右の方の試聴をクリックです。


ニックネーム PONQ at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2005年04月02日

〔アトミックトレイン〕

atomictrain.jpg

監督:デビット・ジャクソン、ディック・ローリイ
出演:ロブ・ロウ、ジョン・フィン、クリスティン・デイビス、
    イーサイ・モラレス、ミーナ・スヴァーリ

 1999年のアメリカTV映画〔アトミックトレイン〕を今日は紹介
します。民放の洋画劇場で放送済みなのでご覧になった方も居ると
思います。〔トータル・フィアーズ〕と被る部分もあるのかな。


 ロッキー山脈の山間を走る貨物列車のブレーキが故障し、
暴走を開始した。最悪な事に貨車に大量の化学薬品を積載
しており、 脱線すれば大爆発を避けられない。この緊急
事態に鉄道管制室は、 鉄道事故のエキスパートである
ジョン(ロブ・ロウ)を派遣し、 彼は空から決死の覚悟
で暴走列車に乗り移る。しかし、 新たに飛び込んできた
情報に管制室は震撼。なんと貨車には化学薬品の他に
秘密裏にロシア製の核兵器を積載しているというのだ。
果たして、 暴走する"核弾頭"と化した列車を止める術はあるのか…。


 この映画、観た後しばらく経つと賛否両論が分かれると思います。
最初に観たときのインパクトはとても大きく、関係者にかわいそうな
くらい降りかかる災難がアイドルな時間を生むことは無いでしょう。
〔アトミックトレイン〕は核の脅威と複雑な人間関係における家族愛
を必死に描こうとしていますが、完全版も拝見したPONQは主に後者の
方が中途半端であるため、少しだけ映画の評価を下げざるをえません。

核を乗せた列車が暴走→主人公が奮闘→山岳地帯を抜けて列車脱線→
列車に乗ってた水と反応する化学薬品が核の周辺に!→衝撃の展開!


数々のアクション映画・ヒーロー映画を観てきましたが、こんな↑にも
良いところの無い主人公を観ていると、人生何をやってもダメなもの
はダメだなぁと少し感じますが、逆に安心してしまいます(笑)
〔良かれ〕・〔みんなのために〕と思って取る行動全てがこの映画
では全て逆に出てしまいます。デンバーの、そしてアメリカ国民に
とってこの1日は厄日だったのでしょうか?大統領が山岳地帯を列車が
走る間に列車ごと爆破するか否かを迫られるシーンがあるのですが、
思えばそこで爆破していればこんなにたくさんの犠牲者は出なかった
んですよね。〔核〕という恐ろしくて力のあるものに触れることがど
れだけリスクを伴うものなのか。その一端だけでも垣間見られた気がします。
ということで、今日はオススメでないから〔アトミックトレイン〕を
紹介したのではありません。テーマである〔核の脅威〕は伝わって来る
はず。〔良くない事態が起きるとき、人はどういう行動を取るのか?〕
この部分ももっとこの映画では描いて欲しかった。その部分で悲劇が
あればもっと印象に残るのになぁと少し残念なのです。別に悲劇が好
きなわけではありませんが、必要悪というか、列車の方をああいう風に
するならジョンの家族・親類に悲しいエピソードがもう1つくらいあって
も良かったんじゃないかなと思うわけです。大統領の発言の真意は
〔悲劇から学ぼう、そして立ち上がろう〕です。この映画の大きな
メッセージだと思います。だから、悲劇的なエピソードに溢れていた
方が映画としてはシックリ来ると思うんですよね。そこのところの残酷
さがこの映画には欠けていたのではないでしょうか?
ちなみにPONQはもう〔悲劇から学ぶ〕時代では無いと考えているので
この大統領の締め方は好きではありません。〔悲劇を起こさないように
努めていこう〕って方です。〔人は同じ過ちを繰り返す〕。きっと何年、
何十年、何百年経っても変わることのない、遺伝子に刻み込まれた人間性
を見たような気がしました…。いつか〔核による悲劇〕に遭遇する日が
来るのではないかと不安です。
ニックネーム PONQ at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2005年04月01日

〔ハリケーン・クラブ〕

redford.jpg

監督:モーガン・J・フリーマン
出演:ブレンダン・セクストン・サード、イザドラ・ヴェガ、
    デヴィッド・ローランド・フランク、リン・コーエン
    ショーン・エリオット、L..M.キット・カーソン

 今回は1997年のアメリカ映画、〔ハリケ−ン・クラブ〕を紹介します。
原題は〔Hurricane Streets〕。この映画はある人物が新進フィルム・
メーカーの発掘と育成を目的として創設したサンダンス・インスティテュ
ートの発展過程で生まれた映画です。この学校が出来たのが1981年。
その4年後、今度は作品発表の場としてサンダンス映画祭が催されます。
今やカンヌ映画祭に続く参加人数となったサンダンス映画祭。それを
始めたある人物こそ俳優であり監督や製作者でもあるロバート・レッド
フォード
なのです。〔スティング〕や最近の〔スパイ・ゲーム〕で有名
な超大物です。若かりしレッドフォードはブラッド・ピットにソックリ。
商業的過ぎる映画制作の現場に疑問を覚えた彼の意志に共鳴した俳優デン
ゼル・ワシントンや監督オリバー・ストーンなどがサンダンス・インス
ティテュートの講師としてボランティアで参加していたこともあったよう
です。由来ある映画学校。そして映画祭。この映画祭でモーガン・J・フ
リーマン監督の〔ハリケーン・クラブ〕は観客賞、監督賞、撮影賞を受賞
する快挙を成し遂げました。


 NYマンハッタンのロア・イーストサイド。夏休みに入った高校生
のマーカス(ブレンダン・セクストン・サード)は、チップ、ハロ
ルド、ルイス、ベニーという4人の仲間と店で万引きするストリート
キッズのリーダーだ。盗んだあとは待機しているチャリンコで素
早く逃走。CDやスニーカーなどの盗品は小学生相手に売りさばく。
彼らは川沿いの爆弾シェルター跡に設けた地下の隠れ家で、一息つく。
ここは彼らが安らげる唯一の場所だ。
 マーカスは15歳の誕生日の前日、14歳の少女メレーナ(イザドラ
・ヴェガ)と出会い、すぐに恋におちた。 彼女との出会いが訪れた
ハリケーンの暗雲とその後の彼の人生とをダブらせる悲劇を招くこと
になるとはそのとき誰も知らなかった…。


 子供から大人への階段を昇りかける少年と少女の淡い恋。
それを許さない少女の父親。構造は単純でしたがまさかあん
なことになろうとは…。ただ、見守ることしかできない展開
と最後に用意された答えを観てとても切ない気持ちになりま
した。きっとお互いにとって純愛だったろうし、想い合って
いたからなんとか幸せになってほしいと思っていたけれど…。
もしも彼らが起きた事実を知らずに生きていくことができる
のなら、それが彼らにとって最も幸せであるとPONQは思います。
最後の電車のシーンは〔小さな恋のメロディ〕を彷彿とさせま
したが、その状況は対照的です。純粋さが招く悲劇ほど、観て
いて痛いものはありません。彼らを乗せた電車は無事に目的地
まで辿り着くのかな……。

 この映画の監督、モーガン・J・フリーマンはそう、あの有名な
黒人俳優…、ではありません。同姓同名の全くの別人です。1969年
生まれで、公開当時はまだ29歳。若手の新人という枠ではギリギリ
の範囲でしょう。描きたいものがしっかりしているからどのシーン
をとっても無駄もムラもありません。構成・脚本(本もモーガン・
J・フリーマンがほぼメインを担当)に抜かりは無く、こちらはただ
、ストーリーの展開に目を輝かせ、目を覆う作業の繰り返しです。
〔切ない〕という感情でこんなに記憶に残る映画も珍しいですね。
責任の無い恋愛をしちゃいけない法律が施行されるようですが、責任
が無くても大人が規制できることとできないことは明確にしておいた
方が良いと思います。それが恋愛をする子供にとっても指標になるし、
恋愛をすることで経験にもなります。マーカスとメレーナがどこかで
笑いの絶えない楽しい毎日を送っていることを願うばかりです。
ニックネーム PONQ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画